かまじゅう会ブログ(ボードゲーム噺)

沖縄で平日朝からボードゲームが遊べる会の報告用とボードゲームの事を書くブログです。

いつでも何度でも遊びたいボードゲーム 達、その2

 

マイオールタイムベストを紹介する企画、その2です。

 

その1 サイズ大鎌戦役の紹介は↓

 

https://kama10kai.hatenadiary.jp/entry/2019/01/31/205632

 

 

さて、その2は最近NGOさんから再販されたこちら!

 

 

 

 

ナヴェガドール(Mac Gerdts  2010年 2〜5人)

 

大航海時代、植民地を開拓しながら船を進め誰よりも活躍するのが目的のゲーム。9点!ミニ拡張入れて10点!

 

ロンデルで有名なマック・ゲルツさんの作品です。

ロンデルは何かというと「くだものあつめ」や「貴族の財布」を作られた、jun1sさんのブログの「ボードゲームメカニクス」という記事内のロンデルの項目で詳細な解説がありましたので紹介しときます。この記事はとても面白いので、ゲームのシステムに興味がある方は必読ですよ。

 

ボードゲームメカニクス

https://sites.google.com/site/jun1sboardgames/blog/boardgamemechanic

 

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BGGより拝借。写真左下がロンデルトラックです。

今作もロンデルによって、大変見通しの良いプレイが出来ます。

 

このロンデルトラックでゲームは進んでいくんですが、ナヴェガドールは他にも魅力的な要素が組み合わさって構成されています。以下、かまじが気に入ったポイントを並べさせていただきます。

 

 

魅力その1 美麗なマップで大航海時代の開拓者になりきれる!

 

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BGGより拝借。横長の世界マップは茶系色を基調とした美しいボードです。フォントや駒の配色にもこだわりを感じます。

 

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スタート都市はポルトガル。ここから大海原へ船を走らせるのです!ワクワクが止まらない!

 

写真をご覧になれば分かると思いますが、上質なコンポーネントのおかげで没入感は最高だと思います。個人的には大航海時代というテーマもツボ。

 

 

 

魅力その2 大航海時代はお金がかかるのよ…植民地経済システム!!!

 

大航海時代、船団を組んで冒険に出るのには当然危険はつきもの。このゲーム船を未知の海域へ進めるためには、一隻の船を沈めなければなりません…誰も到達していない海は危険に満ちているのです。

進むためには船が必要。そのためにはお金が必要という流れです。

そこでメインとなる金策で登場するのが植民地経済システムなんです!

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BGGより拝借。ボード左上のこのスペースでマーケットの管理をします。

 

プレイヤーが新たな土地に踏み入れる先々で、植民地から資源がもたらされます。資源は3種(砂糖・金・胡椒)でそれぞれ個別に管理されます。

面白いのはその植民地を使って資源を売ったら資源の価格は下がるんだけど、工場を稼働させて得られる金額は上がるところ。写真で説明します。

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Aさんが単価50の砂糖を3つ売ったとします。そうしたらば、砂糖単価は30まで下がります。すると工場稼働単価は50に上がる事に。そこでBさんは砂糖工場を持ってるので、稼働させるとまた砂糖単価が上がる…という経済の循環が産まれる素晴らしい仕組みが、マーケットスペースで表現されています。

1手番でプレイヤーは1種の資源につき、資源か工場のどちらかしか売れないのでAさんが資源を売りBさんが工場を稼働するという相互作用が自然と行われるのがホントに感動しました。これだけで濃密なインタラクションが発生します。

 

 

 

魅力その3 探検か経済活動か?はたまた!?様々な戦略を取れるゲーム性。基本版に欠点あるも拡張で解消!

 

大航海時代が舞台なので最後は終点の長崎到達した人が勝利なの?いやいや、それはあくまでもゲーム終了条件の1つでしかありません。

 

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BGGより拝借。個人ボードに得点要素の全てが詰まってます。左には様々なリソース、右側は恩恵タイルと呼ばれるタイル置き場です。

 

このゲーム勝利点に絡む要素は5つ。植民地、工場、探検、造船所、教会。そのどれを取っていくか+諸要素の倍率を上げることができる恩恵タイルのどれを集めるかで点数が決まっていきます。

例えば写真の探検(青)の場合。探検チップは4枚×青恩恵タイル合計7=28点となります。実際は5つの要素でそれぞれ計算して足した点+αが総合点となります。

相手がどの戦略を取ってくるかを見ながら自分がどこに舵を切るか?そこにロンデルや植民地経済が絶妙に絡み合い、唯一無二かつ極上なゲーム体験ができることでしょう。

 

 

以上この3点が非常に気に入りまして、何年か前に再販された時に即買いした次第です。それ以降ずっと好きで遊びたいゲームとなりました。

 

 

 

ただしこのゲーム、基本だけだと探検要素がちょっとだけ弱くて、全くそれをせずに経済活動に専念したプレーヤーが勝つケースがまま見られました。

しかしながら、ここに「海賊と外交官」「恩恵タイル」ミニ拡張のいずれかを入れてもらうとバランスが良くなり隙のないゲームとなりますので、そこに不満が出た方は是非ともミニ拡張を加えてプレイされる事をオススメします!

 

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拡張入れた実際の様子。写真右下が海賊と外交官カードです。この拡張入れて遊んだ時は、その調整の妙に痺れましたねえ。

各拡張の日本語ルールなどはネットで公開されてますので、興味持たれた方は調べてみて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

これも、かまじゅう会で絶対出したいゲームですねえ。

 

あーもー書いてたらまた遊びたくなってきました…

それくらい好きですね。興味持たれた方は是非ともお声かけくださればゲーム会を問わず持っていきますんで、よろしくお願いします!

 

長くなってしまいましたが、ここまで読んで下さってありがとうございました。

 

それでは、その3でお会いしましょうw

 

 

ナヴェガドール / ナビゲーター (Navegador) 日本語版 ボードゲーム

ナヴェガドール / ナビゲーター (Navegador) 日本語版 ボードゲーム