かまじゅう会ブログ(ボードゲーム噺)

沖縄で平日朝からボードゲームが遊べる会の報告用とボードゲームの事を書くブログです。

ハンザ-いつでも何度でも遊びたいボドゲ その3-

ハンザ(Michael Schacht 2004年)

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いつでも何度でも遊びたい、オールタイムベストなボドゲの紹介第3弾です。

いきなり余談ですが、タイトルにゲーム名入れないと判別しにくいなあと今回からタイトルにボドゲの名前をいれました。ブログ初心者なのでお見苦しいところも多いですが、文章の書き方やレイアウトも含めてこれから勉強しながら書いていきますので暖かい目でご覧下さいw

 

作者のシャハト氏について

自分はシャハト氏の作品が大好きです。といっても所有はコロレット10周年版、ムガル、セレンゲティ、王と枢機卿、Sprits of the Forest(リシュリーのリメイク作)と今回紹介するハンザくらいですが。

シャハト氏の代表作といえばやはり王と枢機卿。そして赤ポーンを獲ったズーロレットが有名ですかね。あとはパトリツィアとか。

初めて遊んだシャハトゲーはコロレットですが、山札を捲るか並んだ場札を取るかの2択であそこまで悩ましく相手との絡みが強いゲームは当時遊んだ事くて、非常に感動した記憶があります。自分がボードゲームにハマったきっかけの作品の一つですね。

シャハト氏のゲームは極限まで削ぎ落とされたシンプルなゲーム性と、それと対照的なインタラクションの強さを感じさせる作品が多い印象です。

 

最近はリメイク作や軽めのゲームを多く出しておられますが、自分は過去の作品をまだ少ししか遊べてないので今後も追っかけていこうと思います。

 

 

ハンザってどんなゲーム?

そんな大好きなシャハト作品の中で、1つ選ぶなら自分は現時点ではハンザを選びます。何故かという理由は後述しますが、まずはどんなゲームか紹介いたします。

ハンザはバルト海とその周辺の都市が舞台となっているアクションポイント制のピック&デリバーです。2〜4人60分級。

一隻の船に乗り合わせた商人達が自分の番が来たら手持ちのお金を使って船を進め、各都市にランダムに配置された商品チップを買って、自分の支店がある所で商品を売る事で勝利点に変換します。

このゲームの大きな特徴は、行動の指針となる船駒が1つだということと、一方通行が多めのマップ構成にあります。

Aさんは支店を左下に固めてるのでそこに行く。次手番のBさんの拠点は右上と遠い。ならば左下からそこを目指すか、それとも左下のAさんの独占を崩すためにまた左下に回るか、といった独特のインタラクションが産まれるのです。

いかに自分が一番得するように商品を獲得して売りきるか、そのために相手の動向を見極めつつどういうルートを辿るかが大変悩ましく楽しい作品です。

手番毎に盤面が変わるため、ダウンタイムは長めですがゲーム自体は60分ほどで収束するのでゲーム初心者のみなさんも是非とも遊んでいただきたい中量級です。

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ハンザのここが大好きだ!

1.一隻の船にみんなが同乗するが故の唯一無二なインタラクション

紹介の項目でもゲームの特徴として述べましたが、自分はこの要素が大好きなんです!

あの人はあそこに行きたいはずだから、ここに行っとこう。彼が自分の所に支店を置いてきた!ならばこのエリアを捨てて別で拠点を築くか…などなど。

強烈な絡み合い。これも前述しましたが、一方通行多めなマップのおかげで前の人があるエリアに入るとどこかから軽い悲鳴が上がることもw凄い遠回りを強いられる場面も出てきます。

最近のゲームは個人ボードがあってそこに集中しがちですが、このゲームは必然的にメインボードや相手を見ながらプレイすることになります。いやあ、こういうゲーム昔はいっぱいあったなあと思います。やっぱり好きだなあ、この絡み合い。

次手番の人が損するような場所にいったりするような嫌がらせも可能ですし、あえて動かないという選択肢を取る場面もあります。みんなでワイワイ煽ったり、文句言いながら遊んでくださいw

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海路の矢印が中々にいやらしいのです。

 

 

2.商品を買う、支店を置く、商品を売るという行動が3すくみ!やりくりが楽しい!

商品を買うにはお金が、支店を置くには商品が、それを売るためには支店がある都市じゃないと売れないという3すくみ!

そこに支店数がトップの都市ならばただで商品がゲットできたり、商品を売ると支店数が減るというスパイスが効いてて、どういう風に船を動かせながらこの流れを作り出すかがとても楽しいです!

一箇所の都市では1アクションしか出来ないため、1手番中どこで商品を獲り、どこで売るかを計算しながら船を進めることになります。商品はどんどん無くなっていくのですが、誰かが補充してくれるのを待つかそれとも自分でやるか(1金かかります)も熱い我慢比べが…

また、行動の原動力となるお金も手番開始時常に3金ではなく、前手番残してたものやボーナスもあるので多い時は7金スタートすることも可能です。

お金や商品チップを上手くやりくりして、一気に沢山の商品を売りきった時の快感たるや…是非とも体験して欲しいですね!

 

3.商品を売りまくるか支店を置きまくるか得点システムが秀逸。

ゲームの得点は最後に計算します。得点源は大きく分けて2つ。1つは、所有する商品チップの総数+売った商品チップの樽(チップ内に1〜3つ描かれている)の合計点。もう1つは支店を置いた都市毎に得点ですが、独占してれば4点、誰かと一緒なら2点となります。

このゲームは全てが公開情報なので、誰が多く商品を持ち売ってるかは一目瞭然なのです。後半は熱い売りまくり合戦が繰り広げられるでしょうし、それを尻目に支店をバラまくプレイに走る人も出ることでしょう。

シンプルながらも見通しがよい、得点システムだと思います。これならば重めのゲームを普段遊ばない人でも勝負になるかと思います。だって、商品を売ったり支店を置けばいいんですもの。分かりやすい。

 

 

まとめ。ハンザ日本語版が絶賛販売中だからみんな買って遊んで!

以上、ハンザの紹介でした。

シャハト作品の良さってルール自体はとてもシンプルなのに、しっかりとしたジレンマやプレイヤー間の絡みを感じさせてくれる所なんですよね。

で、このハンザはマップや駒がかわいくてシステムもギスギスしすぎずとても優しく感じるんです。

さじ加減が絶妙なんですねとにかく。未プレイの方は是非とも遊んでいただきたい一品です。

 

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シャハトさんはアートワークも手がけられてます。

このボードデザイン、自分はかなり好きです。地図ってやっぱりいいですよね。船や商品チップ(樽のやつ)もかわいい。

 

 

 

そして、この記事を読んで遊びたいなと思った方に耳寄りな情報が。

なんとこのゲーム、最近日本語版が出てます。熊本のボードゲームショップ、ゲームフィールドさんが素晴らしいロゴデザインをあしらったハンザ日本語版を発売中です。

 

ハンザ日本語版

http://gamefield.sakura.ne.jp/products/detail.php?product_id=536

 

ハンザ拡張 変化の風

http://gamefield.sakura.ne.jp/products/detail.php?product_id=317

 

日本語版は自分もまだ購入してませんが、作者による新規マップやミニ拡張も入ってますので近々買い直す予定です。

ぜひ、みなさんもチェックしてみて下さい。