かまじゅう会ブログ(ボードゲーム噺)

沖縄で平日朝からボードゲームが遊べる会の報告用とボードゲームの事を書くブログです。

エルグランデは陣取りゲームの最高峰!

ブログではご無沙汰してます、かまじです。

4月になりました。新年度ですので、新しいスタートを切るみなさんも多いかと思います。

今年は元号も変わるので、そうでない自分もなんだかフレッシュな気分ですね。

 

さて、今回はこちら!

 

エルグランデ(Wolfgang Kramer,Richard Ulrich 1995)

 

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赤ポーンも取っているクラマー&ウルリッヒコンビの大傑作、エルグランデを紹介します!

自分が所有しているのは20周年版として2015年に出た拡張全部入りで駒がミープルでかわいい、エルグランデビッグボックスです。今回紹介で使用している大体の写真はビッグボックスからのものになります。

 

 

ゲーム内容紹介

プレイ人数:2-5人、プレイ時間:60-120分。

ゲームは各国に派遣した兵士コマの数を競う、エリアマジョリティと呼ばれるシステムのゲームです。

このカテゴリーの代表作的な位置付けとして有名なゲームであります。

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パステルカラーで縁取られたスペイン各国(9エリア)にプレイヤーは兵を派遣していきます。国毎に順位毎の得点が違うので、どこにどの位の兵を派遣していくかというのを周りのプレイヤーの動向を見ながら決めていきます。全9ラウンドで3ラウンド毎に決算が行われるので、どのラウンドで覇権を狙うかというタイミングも重要になってきますね。

 

 

圧倒的なコンポーネント

そして、このゲームを唯一無二な存在たる所以。

 

それが………

 

 

 

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ほぼ!こけしなキング駒と、

 

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10番目のエリアとして存在する巨大なタワーです!

 

この存在感抜群な2つの巨大コンポーネントは見た目だけでなく、ゲームに絶妙な戦略性を与えてくれます。

キング駒がいるエリアには兵が派遣できない不可侵の領域になります。また決算時、その土地はボーナス点をもらえます。

キング駒を動かすカードは最重要なカードの1つですよ。

 

そしてタワーですが、これは10番目のエリアとして兵駒を入れておくことができます。

もちろん誰が何個入れたかは分からないのです。

そして、決算時にそれぞれ行き先を決めてからタワーの中身を公開!兵たちが各エリアへ!

この結果如何では逆転も起こりうる、熱い存在です。タワーにいっぱい兵駒を入れている人がいたら、どこを狙ってるのか気を配る必要があります。

 

この見た目もバツグンな2大要素がこのゲームをエルグランデたらしめてると思います!

もしも、キング駒が小さかったら?タワーが袋だったら?それはもう違うゲームになってたことでしょう。

 

 

そして、もう一つ見てほしい所。

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古地図を思わせるセピア調の美しいボード。スペイン各国はパステルカラーの枠で色分けされており、視認性も悪くありません。そして海には海竜などが描かれており、遊び心も素敵。

何度遊んでもウットリしてしまいます。このゲーム、アートワークにも相当な拘りを感じます。

作者がこのゲームをエルグランデ(偉大な)と名付けたのは、このゲームをまさにそうしたかったという想いがあったからではないでしょうかね。

ホントに格調高くて好きです。総合的なアートワークでは自分はこれが1番好きかもしれないですね。

 

 

基本だと意外にもカジュアル。拡張入れると一気に戦略性が高くなるゲーム性に唸れ!

アートワークが荘厳なので、さぞやゲームも難しいと思うでしょう。自分も始めはそう思っていました。

 

でもこのゲーム、実は骨子は割とシンプルなんです。プレイはまず、パワーカードを出してプレイ順を決めます。

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数字が大きいカードを出したプレイヤーからアクションできるのですが、カードは使い切り。同じ数字は出せないです。いわゆる競りですね。

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そして、プレイ順に選択できるアクションカード。キング駒を動かすカード以外はラウンド毎に変わります。

ここでどのアクションを取るか?もしくは取らせないかを考えてカードを選びます。パワーカードにはストックから手元に持ってこれる兵士の数が、このカードには各エリアに派遣できる兵の数が紐付いてるのが肝ですね。

 

基本的にはこれだけです。プレイ順を決める競りを行なってアクションカードを取っていき、兵駒を置いていくだけです。

もちろんアクションカードの効果が様々ですが、これはラウンド開始時にみんなで読み合わせればなんとかなります。

さあ後は自分の兵士をどこに置くかです!得点が高い所を狙うも良し、満遍なくばら撒いてコツコツ稼ぐのも良し、はたまたタワーに入れて一発逆転を狙うのもいいでしょう。

アクションカードには割と攻撃的なカードも多いのですが、そこは思い切り使って悲鳴だの罵声を浴びるのもオツなもんですw

 

そしてこのゲームプレイ人数2-5なんですが、

 

おそらく何人でも面白いです。

 

もちろん4、5人でワイワイやるのもいいんですが、2人でもそれはそれで読み合いが熱くて楽しめました。

 

このゲームの前年に赤ポーンを取ったカタンが遊べれば充分楽しめるルール量だと思いますよ。

 

 

 

そしてエルグランデビッグボックスには数多くの拡張が入ってます。

 

中でもこれ!

 

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【王と参謀】

という拡張を入れると、一気に戦略性がアップ!

前述したパワーカードとアクションカードが一体となり単純に競りに勝てば強いアクションが打てなくなり、ゲーマーも納得の歯応えになりました。

是非とも機会があれば、基本の後に遊び比べてみて下さい。いわゆる神拡張の1つだと思いますよコレは。

 

ビッグボックスには拡張が他にも異端審問、グランディシモや記念拡張なんかも入ってて一生遊べる仕様となっております。そんな自分もまだ王と参謀しか遊べてないので、いつか遊ばねばですねー。

 

 

クラマーの最高傑作の一つなのでみんな遊びましょう

 

またまた長くなりましたが、エルグランデの紹介でした。現在日本では入手難でして購入は難しいと思いますが、ボードゲームカフェやコレクターのみなさんは概ね所有されてると思いますので、是非とも箱絵の質実剛健さに気負わずに遊んでみて下さいね。

自分はそれほどクラマーさんの作品を遊べてないので断言するのは少しためらうんですが、この作品はクラマー&ウルリッヒの最高傑作であると思います。

20年以上前のゲームなので少し古い感じもありますが、圧倒的なコンポーネントとしっかりしたプレイ感は何物にも代え難い魅力を感じますね。

 

これを知人から安く譲ってもらえた時の嬉しさといったら…これを持ち帰った時の重さは今も忘れない良い思い出です。

まあこの後、サイズとかもっと(物理的に)重いゲームを買うようになったので自分も少しは成長したのかなあとw

 

あと、このゲームくらいから内箱を作ったりしだしたのは。全てのカードを日本語化して(データは有志の方からの頂き物です)、スリーブに入れて、内箱に仕切りをして仕分けしました。

ここまでやってるのは、自分はこのゲームだけですねw

いつかサイズもやらないとなあ…

 

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と、思い入れたっぷりのエルグランデでした。

書いてたらまた遊びたくなったので、近いうち卓を立てようっと。

 

ではまた!